旅行話だが

フランスでメトロ(地下鉄)に乗る際、入り口に大きな看板があり、ちらと見ると、それは「じゃりん子チエ」の広告であった。
もっとも、フランス人には発音しにくいのか、「kie」になっていたが。

驚いた。
フランスで日本アニメが盛り上がっているということは知っていたが、盛り上がりかたのベクトルがまったく予想と異なっていた。
しかし、フランス人が大阪下町を見て日本と理解できるのか。
じゃりん子チエの舞台は大阪の西荻町である。
下町もいいところで、現在でもテツのようなおっさんがくだをまいている。
無論、ホルモン焼きの店も多く、独特の香りのある町だ。
フランス人にホルモン焼きというものをいかに説明するのだろう。

大阪でホルモン焼きを食ったことのない人々は不幸である。断言してもいい。
こちらで食うモツ焼きが不味いというのではない。
別物の扱いなのである。
料理に大阪という土地柄があふれすぎている。
無論、同様にして名古屋で手羽先を食ったことも、月島でもんじゃを食ったこともない俺は不幸なのかもしれない。
しかし、ホルモン焼きという点だけでは幸福である。

というのも、フランスから帰国して、一日だけ大阪の実家にいたのである。
正月に帰ったときは営業していなかった近所のホルモン焼きの店がやっていたので、家族と行ったのだが、やはり美味かった。
思えば、今ほどに酒を飲むようになってから行ったのは初めてで、あっという間にジョッキ2杯と焼酎2杯が味の濃いモツと胃のなかで渾然一体となった。
ホルモン焼きは油と煙にまみれた暑い店のなかで立ち食いというのが一番美味い。
店の親父がよれた肌着で首にタオルを巻いていれば尚更いい。
こちらもコートは即刻脱いで、黙々と食うことに専念するのが最高である。

ホルモン焼きを食っていたらサークルの友人の顔が浮かんだ。
味の濃い肉のかたまりとビールであるからして、あいつを連れてくればそれは驚喜するだろうなぁと思った。
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by sargent_d | 2005-02-16 02:29
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