ベネチアの失言

宮崎駿についてベネチア映画祭委員長が言ってはいけない一言を言ってしまった。

「宮崎駿は日本のディズニーだ」

あーあ。
これ、宮崎監督の耳に入ったんだろうか。
激昂しなければ良いが。
それとも、監督も聞き流すだけの余裕を持てるようになったんだろうか。

宮崎駿は根っからのアンチ・ディズニーだ。

宮崎駿が学習院大学卒業後、アニメーターになった理由は
「米帝の手先であるディズニーに対抗する」
なんだから。

もともと、宮崎駿という男は徹底した反資本主義思想家である。
東映で高畑勲に感化された宮崎監督は、アメリカ肯定的戦意高揚的な映画を量産するディズニーを更に目の敵にしてしまう。

宮崎映画を見ていてもメッセージは汲み取れるだろう。
物質至上主義へのアンチテーゼが『風の谷のナウシカ』や『もののけ姫』に如実に織り込まれている。

そういえば、その昔、友人に「俺、ディズニー好きじゃない」と言ってみたら、人間性を疑うとまで言われてしまったことがある。
俺の場合は『ライオンキング』のパクリ問題に対して、よく恥も外聞もなくあんなことができるな、という思いがあったのだが、日本人もアメリカ人に負けず劣らずディズニーが好きだよなぁ。

日本テレビのインタビューに監督が答えていたが
「名誉金獅子賞を受賞していかがですか?」という質問に
本音で言うと、と前置きしてから
「年寄り扱いされているって思いましたねぇ」
と、苦笑いしていた。

やっぱり、この監督はまだまだディズニー嫌いだろうな、と思う。
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by sargent_d | 2005-09-10 07:21
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