三本立て

昨日は映画を二本も見て、本を一冊読んだ。
もはや、なにがなんやらである。
本日の日記はただの感想なので、興味ない人は読み飛ばし推奨。




映画は『キング・アーサー』と『グッドモーニング・ベトナム』
本は伊坂幸太郎 『魔王』

『キング・アーサー』に関していえば、セットも小道具もハンパじゃなく豪華で、いかにもハリウッド的な歴史映画に仕上がっていたが、結局のところ凡百の出来映えにしか思えなかった。
だって映画はアーサー率いる、円卓の騎士がそれぞれ一騎当千の働きによってサクソンの襲来を打ち負かし、アーサーとヒロインのグウィネヴィアが挙式して終わり。
原作ともいうべき、『アーサー王物語』のハイライトはそこだけではないはず。
少年時代のアーサーがエクスカリバーを引き抜くシーンはもちろん、サクソンを打ち破った後もである。
サクソンを打ち破ったアーサーは王となるが、王妃グウィネヴィアは円卓の騎士のひとり、ランスロットと恋仲に落ちてしまう。
幾多の戦場をくぐり抜けた盟友ランスロットとグウィネヴィアの間で葛藤に揺れるアーサー王の脆弱さが、本来の見せ場だと思うのだが。
まぁ、ハリウッド的に描くのなら、戦闘シーンだらけの、対サクソンがよっぽど都合良かったんだろうが。結局はブラッカイマー映画だった。

『グッドモーニング・ベトナム』は良かった。
良かったが、俺は日本人なのでアメリカンジョークに腹を抱えることは少なかった。
この作品風に換言すれば「ケツの穴が破裂するほど笑う」ことは無かった。
けれど、良い映画だったと思う。
結局、ラストはモヤモヤしたままで終わるのがいい。
なんでもかんでも解決してしまう、ありきたりの終わり方を選択しなかっただけでも喝采ものではないだろうか。

『魔王』はやはり、ものすごく興奮した。
井坂幸太郎はすんげぇ、の一言に尽きる。
多産な作家であるのに、プロットには毎回、驚愕させられるし、ユーモアがあって、センスもある。
読んだことのない人は勿体ない。
控えめに言ってめちゃくちゃに面白いのに。
活字嫌いでも、ハマる人は大勢いるだろう。
二回、直木賞にノミネートされているので、さっさと三度目の正直を受賞してほしいなぁと思う。
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by sargent_d | 2005-10-24 03:18
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