罪名:イヤホンからアニソン垂れ流し

どうして他人のイヤホンから漏れてくる音楽というのはあんなに気になってしまうんだろうか。
いや、皆が皆気にしているのかは知らないが、少なくとも俺はとても気になる。

電車の中、エレベータの中、喫茶店、あらゆるところにイヤホンを装着した人々は現れるが、結構な割合で音が漏れ出ている。
俺自身イヤホンを着けて外出することはままあるが、人に聴こえてしまいそうなところではボリュームを絞る。
迷惑云々以前に自分の聴いているものを他人に知られてしまうというのが、なんだか恥ずかしいのだ。

俺の場合、スラッシュメタルやグラインドコアを聴くことがよくあるので、自分の耳朶のあたりから「グボウアァァッ!」とか「ギャイギャイヤイァーーッ」とかいう叫び声が周囲に響き渡るなんていう事態は絶対に避けたい。
俺はたしかにそういう音楽が好きだし、音楽そのものは恥ずかしいものだなんて思っていないけれど、やはりどうしても胸を張って爆音という気にはなれない。

まぁ、大方の人にとってこういう類の判断はそれなりに常識的だと思いたいのだが、わりとそうでもない人々もいる。
ときに、どう考えても周囲に聴かせているとしか思えない音量で聴いている人がいる。
朝の満員電車のなかで頭の悪そうなOLが爆音で安っぽいユーロビートなんかを垂れ流していようものならストレス倍増、吐き気すらする。
しかもユーロビートって音域のせいか、中途半端にクリアに聴こえてくるんだよなぁ。

そういえば今朝、大学でエレベータに乗ったとき。
純度75%ぐらいのA系男子がアニソンらしきものを聴いていた。
もう、ダダ漏れの音量で。
エレベータのなかは俺、A系、女子×2という編成。
女子二人はうつむいて笑いこらえている。
A系はJOJO風に少し傾きながら立って、視線を中空の一点に定めたまま、ジーパンのポケットに親指だけ突っ込んでキメている。
エレベータが五階で止まって、A系以外の俺たちは降りた。
途端にクスクス笑い出す女子二人。
そして俺は、笑えない。
A系の聴いていたのが、電波ソングとして名高い『巫女みこナース』という曲であることがエレベータに乗り込んで3秒で実は判っていたから。
なんだか、俺まで女子二人に笑われているみたいで悲しくなった。
あのA系は、自分の耳のあたりから「巫女みこナース!巫女みこナース!」という狂った音が流れているのを知っていて尚あんなにキメキメだったんだろうか。だとしたらかなりのパンク精神。
しかし、やはりああいう音楽はもっとパーソナルな空間で独りニヤつきながら嗜むのが粋だと思う。

イヤホンではないが着メロ、着うたというのも理解できない。
そんなにまでして、自分の趣味嗜好を知ってもらいたいのか?
しかし、そういうサービスを利用している人間は結構な割合で音源をチャートポップスに設定しているのだろうから、それはもはやパーソナルなものではないのか。
だから恥ずかしくもなんともないというのなら頷ける。
実際俺は音楽サークルにいて、当然そこにいる人々は音楽が好きな人だと思うのだが、着メロ設定している人なんていないように思う。
むしろ、たまり場であるラウンジに隣接して生息している、スーフリもどきの低脳イベサーのギャル男たちが自慢げに鳴らせる場合がほとんどだ。
お前ら最盛期のモトリークルーみたいな髪型してmihimaruGTかよ!といいたくなるのをいつも我慢している。

ここまで書いていて、ハタと気づいたが、俺は今日一日メタリカのTシャツを着て過ごしていた。
That's 垂れ流し!
ここまで露骨に自らの音楽趣味をアピールしていたことに気づかなかった。
まぁ、一部のデスメタル系Tシャツのように人を不快にさせることもないだろうし、これは無かったことにしよう。
まぁ、ラウンジで乳繰り合っているイベサーの人々にはダセーTシャツと思われているかもしれんが。
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by sargent_d | 2006-11-02 03:35
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