図らずもオールで痛飲。
久々に合宿っぽい飲みで全身ボロボロ。 初めてスニッフィングというものを経験したが、吸い込んだのは白い粉ではなく、唐辛子。 冗談で始めたのに、みんな意地になって吸い込む。息を吸うと痛い。 昼過ぎに目覚めたが、外は乳白色の曇天極まりなく、家を出る気になれない。 新しい小説が読みたいが、手許にあるのはすべて一度は読んだもの。 仕方なく、一日で読めそうな薄いものを探して、村上 龍『限りなく透明に近いブルー』を選んだ。 150頁ほどなので、すぐに読了。初めて読んだのは高校生のときだが、そのときは読んでいて意味がわからなかった。 久々に読んで、この小説はなんも考えないで読むのが一番判りやすいんじゃないかと思えた。 内容はひどくスキャンダラスなものなので、そのフィルターに引っかかってしまうと全体を鳥観できなくなってしまうと思う。 小説を読み終わると、突然の雷雨。 パソコン開いて、他人のブログ読んでいたんだが、うちの近くに落ちたらどうしようと不安になる。 雷が落ちるといえば、ふと避雷針のことが頭に浮かんだのだが、あの仕組みを知ったときには驚いた。 高校時代までは、避雷針に雷を落として、それを地面に放電するのか?なんで思っていたのだが、アホか。雷をナメすぎだ。 でも、きっとそういう発想しか今の今までしてこなかった人は俺だけじゃないだろうと思う、というか切望する。 時間はまだまだあるのでネットを更に徘徊。 「死ぬかと思った」をひたすら読む。 全部が全部本物ではないのだろうが、そんなことはどうでもいい。文字という記号を介した時点ですべてはフィクション化されている。 思えば俺は死ぬかと思ったという体験は無い。 いや、例えば、このコーナーにあるように恥ずかしすぎて死ぬかと思ったみたいな類はあるが、車に轢かれてだとか、出血多量でとか、そういう危機的状況に陥ったことはないのだ。 厳密にいえば、俺は2歳のときに一度、死にかけているらしい。 ウイルス性の腸炎が悪化したらしく、どこの病院でもたらいまわし。 最後の最後で、一か八か強力な薬を投与したら、なんとかなったということである。 もちろん、記憶には無い。 ただ、その後も病弱で、毎週その病院に点滴を打ちに通った。 1年半ほどは点滴の投与が続き、その影響からか左側の乳首は紫色に染まってしまい、我ながら気持ち悪いと思っていた。 まぁ、おかげで小学校での注射は余裕だった。 低学年だと、クラスに2,3人は泣いてしまうやつがいるものだが、殆どの生徒の顔は不安に塗れて、崩れ落ちそうになっているのが常だ。 小学校6年間、一緒のクラスだった相田君は、どのクラスでも出席番号1番で、毎回心の準備もできぬままに注射を打たれていて、心底かわいそうだった。 ケンカが凄く強くて、5年生のときに中学生をカツアゲしたという噂のあった中川君は面子を守るのに必死だったのか、ずっと無表情を保って自分の番を待つ。でもまあ、結局針を刺された瞬間に「うううう・・・・」と呻いてしまうのだが、終わるとそれを見ていたやつ一人一人に「別に痛くないからな!」と恫喝まがいの弁明を繰り返した。 先日、大学の授業のフィールドワークで、大学近くの小学校の5年1組に向かった。 初めて、生徒との顔合わせだったのだが、5年生ってこんなに小さいのか?と驚いた。 普段、俺はNGOで子どもと接してはいるが、雰囲気がまるで違っていて驚いた。 どうしても、NGOで出会う子どもたちの表情には一種のシビアさを感じてしまうのだろうか、よく判らない。
by sargent_d
| 2005-05-15 21:25
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