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ヴィクター感想

先月、大学で健康診断を受けた。
いつの間にか、郵便受けに結果が郵送されていたみたいだ。



一緒に受けたI木は肝機能に問題があると判断されたらしい。
しっかりと備考欄に「経過観察」と書かれていたとか。

そんな話を聞かされたせいで、開封に躊躇わないでもなかったが、結果はどういうこともなかった。
これ以上ないぐらいに健康体。
総ての数値が基準値圏内。
心配されたγ-GTPもたったの18。前日に呑んでいなくて良かった。

昨日はリベンジ後、アンディさんに誘われていたヴィクター・ウッテンのライブを観に行った。
渋谷O-air East、基本的にはジャズの人なので、椅子席。
というか、二列目のど真ん中。こんなにいい席だとは。
ヴィクターまで役2メートル強。フィンガリングまでハッキリと見えた。

ライブにはほとほと唖然。
ベースを辞めたくなる。
しかも、単なるテクニック披露に終わらない、楽しいライブ。
いままで何人も名プレイヤーと呼ばれる人の演奏を観てきたけれど、別格。

基本的には7人編成。
ボーカル×2、ベース×2、ギター、ドラム、キーボード。
全員が信じられないようなプレーヤー。
で、特に驚きだったのは、ヴィクターの兄のギター。

ステージにはフォデラベースが5本置いてあり、それだけで恐らく600万円以上なんだろうが、ギターはなぜかスクワイアのストラト。
大地の初代ベースと同じメーカーで多分3万円ぐらいか。

最初は妙な弾き方をするギタリストだな、ぐらいにしか思っていなかったけれど、ライブが進むにつれて興奮してきたギタリストが止まらない。
何なんだ? あの馬鹿テク。
タッピング、スイープ乱打していたが、世に言うシュラプネル系ギタリストなんて歯牙にもかからんスピード、正確さ。
イングヴェイ、インペリテリ、ポール、その辺のテクが普通に思える。
やっぱり、世の中は広いもんだ。
途中、ジミヘンのカバーをやっていたけれど、スイープを歯で弾いていた。
ポールがやっているのをTVで観たけど、それよりもずっと複雑なフレーズでやっていただけに、笑うしかない。

無論、ヴィクターもそれ以上に凄かった。
どうやったら指弾きでピッキングハーモニクスが出るのかとか、一回のスラッピングで6個のノートが出るのかとか、ポリリズムを5分間続けながら超高速スラップできるのかとか、結論として彼は最早人間じゃない。
なんにせよ、物事を極めるというのは凄いんだなぁ、としか思えなかった。

いやー、良かった。アンディさん誘ってくれてありがとうございました。
by sargent_d | 2005-11-07 15:23
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