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冬の朝の大掃除

もう立冬。つまり冬が始まった。

であるからして、朝が来るのは遅いはずなんだが、空が白んだいまも俺はまだ眠らずにごそごそとやっている。
一時期はしっかりと朝方のライフスタイルを取り戻したものの、ここ最近夏休みのような生活に逆戻り。早稲田祭の連休のせいか。
さっき更新した記事が日記とは言えないし、中途半端な時間だからこのまま眠ってしまわないよう、適当に日記らしきものを書いておこう。



なんでこんな時間まで起きていたのか、といえば部屋の掃除だ。
ハッキリ言って俺は掃除なんてしたくない。
将来、もしも俺が裕福になったら家政婦雇うなマジで。
メイドでもいいけど、それは犯罪臭がきついので社会的に許されないだろうし。

俺の住んでいるアパートに近々ケーブルテレビが開通するらしく、宅内工事が今週の日曜日に行われるらしいのだ。
普通の家庭であれば日時だけ決めて、どうぞお入りくださいってなもんだろうが、我が陋屋においてはそうもいかない。グラウンドゼロのごとき、この天外魔境に業者なんぞ素直に招き入れられるものか。

日曜日まではしばらくまとまった時間がとれず(換言すれば断片的な暇が離散している)、近所迷惑を一切顧みないまま、真夜中の大掃除と相成った。

掃除をするたびに思うが、なんでこんなものが? という物体があちこちから発掘される。
2年前の日本酒、BOSS BD-2、1年次の講義要綱、半年前の日経新聞、ドンジャラのチップ、手品用ロープ、部屋のどこかが天狗の抜け穴テープで亜空間と連結しているんだろうか。
一番納得がいかないのは、マジックリンや消臭スプレーなどの掃除用具が埋没していることに他ならない。綺麗にするもので汚くするとは、これ如何なる頓知か。というか、マジックリンを1年半も寝かせてどうする。

昔から俺の部屋を訪れた人々は驚嘆する。
どうにも理解できんが、人は俺にきれい好きというイメージを勝手に付与する。
そう思ってくれるのは満更でもないが、だからといって部屋に入った途端憤慨することもないだろうに。
憤慨することにも飽きたI木なんぞは堂々と土足で上がり込もうとする。
確かに来客用スリッパは最初あった3足がどこかに消えたが。半年に一回ぐらいしか、色がペアにならんのだから俺が悪いのかもしれない。

おかしいもんだ。学校の掃除当番なんてサボったこともないのに。
こともあろうに中学生のころは美化委員だったのに。
美化委員なんて根暗で目立たない奴が強制的に押しつけられる役職だということは敢えて否定しないでおこう。

なにがそんなに散らかっている? とは最早FAQである。
主として雑誌、書籍、CDの類だ。
書架がすでに書架として機能するキャパをそれらが超過し、ゲシュタルト崩壊の危機に瀕した我が部屋においては、当然のように余剰書籍は投げ出されている。
そして俺は雑誌を捨てるのが苦手だ。
何度でも読む。
つい最近、溜め込みすぎた雑誌の重みでアパートの床が抜けるというスカタンな事件があったが、それも明日は我が身。
というか、みんな読まないのか?
初めてギターを買おうと思い立った頃に購入したギターマガジンがいまでも雑誌棚に鎮座ましましているのだが。
音楽雑誌にせよ、情報誌にせよ、文芸誌にせよ、どれも溜め込むことで極私的なデータベースが構築されるというのに、勿体ない。だが図書館に行けという指摘は尤もだ。

世では、こういうのを「捨てられない」と言うのだろうか。
とんでもない、能動的に捨てないだけだ。
若しくは捨てるべきものでも、埋没のため視界に入らないから捨てようがないだけだ。

しかし、書架ぐらいは整理したい。
現状が酷すぎる。
シリーズ物はブックオフ以上に歯抜けになっているし、ジャンルもサイズもバラバラで詰め込んでいる。
カラマーゾフの兄弟が上巻と中巻だけ並んでいて、下巻が見あたらないのは挫折してしまったお馬鹿さんのようで腹立たしいし、デカルトと花の慶次が並んでいるのも不気味だ。まして一番目立つところに詰め込んでいるのがロマンポルシェの本(別冊BUBUKA)なのも絶望的にIQが低くて嫌だ。

朝焼けが目にしみる。
by sargent_d | 2005-11-09 06:26
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