福井晴敏『終戦のローレライ』読了。
文庫で4巻、合計で1700ページにもおよぶ大作だが、行き詰まることなく読み進めることができた。 なんだか、映画『ローレライ』はわりと酷評の憂き目にあっているようだが、原作は非常に良い小説だった。 ストーリーとしては、終戦直前、疲弊しきった日本海軍がローレライとよばれるシステムを搭載したドイツ製潜水艦を≪イ507≫として、運用。日本にとって「あるべき終戦」を目指すために独自任務にあたる。というものなのだが、単なる戦争冒険小説の範疇には収まりきらない。 愛国、憂国、戦争、反戦、平和、民族、国家、過去、現在、未来、そういったキーワードについて矢継ぎ早に考えさせられる小説だった。 読書体力が思い切り求められる小説だが、読み終わったあとの充実感はなかなか得られない。気になる人は安易に映画に手を出さず、頑張って読んでみるといいと思う。 単に戦争を美化、活劇化した凡百の小説とは違うよ? 小説の終章で美空ひばりの『川の流れのように』の歌詞が引用される。 無性に聴きたくなってappleのiTunes Music Storeにアクセスしてみた。 が、無いのである。美空ひばりは一曲も。 アホか。国民的歌手だぞ。 権利関係やなんやらで揉めてんだろうが、いつになったら曲数が充実するのか。 兆しはある。 ソニーがようやく重い腰をあげて、itmsに曲の使用を認めたのがつい数日前だ。 マニアックなアーティストもとりあえず、名前だけは登録されている。 登録されているからには、今後terrorizerやnapalm death,carcassなんかも配信されるということだろう。 余計にcarcassが登録されて美空ひばりが登録されていないのが滑稽に思えるが。 ■
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by sargent_d
| 2005-09-08 12:21
Sleipnir2.00を導入した。
くそ速い。 高校生のころ、初めてタブブラウザ(MDIブラウザ)なるものを利用して、あまりの快適さに驚き、しばらく愛用していたんだが、パソコン本体を買い換えた1年前からはなんとなしにIEのまま使い続けていた。 やっぱりIEはダメだな。 パソコンへの負荷が段違いだ。 同時に作動しているアプリケーションの軽快さが違いすぎる。 slepnir2.00はカスタマイズ性も高いようなので、どんどんいじってみよう。 sleipnir公式サイト 明日は夏ライブ本番なわけだが、どんな具合なのか。 俺がギターを弾くGODSMACKはなんとかなりそうだが、ネタが色々模索されていて、未だに最終決定に至らない。 とりあえず、俺が色々やられることだけは決定しているが。 最近とみに感じるが、みんなmixiに飽きちゃったのか? 一時期はマイミクの人々が狂ったように日記を更新していた気がする。 俺の場合はずっと日記を更新することが日課になっているので、飽きるっていうこともないのだけど。 夏休みの研究レポートをSNSで書いた俺としては少し寂しい。 最近、時間のあるときに閲覧しているサイト。 世界史講義録 世界史はやはり面白い。 大学受験で勉強したわけだが、世界史の勉強は全く苦痛でなかった。 苦痛だったのは英単語をひたすら暗記することぐらいだったけれど。 ただ、学校の授業としての世界史は好きでなかった。 先生にもよるけれど、高3で世界史を担当した先生が、バリバリの左翼思想の持ち主で。 俺は世の中にはいろんな思想があって然るべきだし、それを無下に否定したくはないといつも思っている(世の中にはいろんな立場があってこその政治だからな)つもりだけれど、さすがにその先生には辟易した。 歴史の授業っていうのは、とりあえず史実を手際よく教えてくれることを根底にすべきだと思っている。 個人の感情というものを織り交ぜるには慎重であるべきだ。 もちろん、歴史に対して考えるということは、そういったことも含むのだろうけれど、教師が生徒に己のそれをおしつけるというのは、いまでもあまり感心できない。 史実を知った上で、自分なりに考えるというのがあるべき姿なんだと思うけれど、どうなのだろうか。 とりわけ、仮にも進学校の受験期なのだから、マルクス思想に3回の講義を費やしたり、天安門事件に一切触れようとしない、という態度はとてもじゃないけれど、理解できなかった。 俺が世界史でいちばん好きだった(というか勉強していて楽しかった)のはロシア革命史だ。 展開があまりにもドラマチックなのである。 現実に、世界がここまで劇的に連日連夜変化した例というのは少ないと思う。 当時の共産思想には賛同しかねる(というか非現実的に過ぎる)けれど、小説を読むように勉強できた。(追記:オーウェルの『動物農場』はロシア革命史をコミカルかつシニカルに書いていて、読めばなにかしら感じるところがあるはずなので読むといいと思う) まぁ、試験本番では、スカンジナビア半島史という超マイナーな分野が出題されて、顔面蒼白になったけれどな。 マルグレーテ女王しかわからんかった……。 ■
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by sargent_d
| 2005-09-06 01:50
オレンジレンジが活動停止するんじゃないか?という噂を耳にした。
バンドサークルに所属しているせいか、俺の周囲の人々は大抵がアンチレンジである。 無論、俺も。 いくら有名人とはいえ、批判するというのはあまり気持ちのいいものではないが、まぁ、彼らはさすがに弁護しきれない。 たとえば、このサイトを見るといい。 アンチレンジの大本営ともいうべきサイトらしいのだが、トップページにリンクされている盗作疑惑音源を是非聴いてみてもらいたい。 正直、スゴすぎる。 よくここまで、パッチワーク作業のみで曲を作れるもんだと感心した。 初めて「ロコローション」なる曲を聴いたときは「こんなに露骨にシャンプーの有名曲パクっていいの?」とは思ったけれど、やはりみんなそのように思っていたんだな。 それにしても、一体どれだけの曲からパクったんだ? なかには、さすがにこれはアンチのこじつけだな、っていう事例もあるが、半分ぐらいは納得のいくものばかり。 数年前、B'zの盗作問題がやけに盛り上がったことがあったけれど、オレンジレンジの場合は比較にならんだろう。 あまりに連続する事例を聴くうちに、イントロクイズの様相になってくる。 それも、レンジの曲が流れる数秒間のうちに元ネタを先回りして予想するという、一風変わった楽しみ方ができる。 俺、結構当たったぞ。 ファンはどう認識しているのだろう。 ファンと呼べる人なら、パクリを認識しているはずなのだ。 理由は、以下、タワレコのフリーペーパー、bounceよりの引用。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ギター、NAOTOのことば。 「聴いてて気持ちいいものは、自分たちがやっても気持ちいい。それを採り入れたらもっと気持ちいい曲ができるから、聴いてる人もきっと気持ちいいだろうと。だから、いいものは参考にしてやったほうが、とっつきやすいし、いろんな人が聴けるし。たとえばこのメンバーの中に、本物の、めちゃくちゃロックが好きな人はいないんですよ。〈ロックに詳しいぜ〉とか、〈ファンクに詳しいぜ〉とか、そういう人は1人もいないから、自然にそうなってます。もともと音楽はあとからついてきたバンドだから、みんな手探りで、〈じゃあ、これとこれとこれを足そう〉とかやってる。とりあえず全部に触れておいて、参考にできるものは全部参考にしようと。オレたちの中の合言葉は〈パクろうぜ!〉です(笑)。まずはカヴァーするんですよ。で、ここをわかんないようにしようとか、ここ使ったらバレるだろ、とか話し合う(笑)」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ おいおいおいおいおい。そこまで、いろいろかなぐり捨てて構わないのか? これって、冗談かもしれないけれど、ファンを馬鹿にしているとしか思えない。 「どうせ元ネタなんか知らないやつが聴くんだから、大丈夫だろ」っていうニュアンスに読み取れないか?少なくとも俺にはそう読めるぞ。 これを読んで、尚更ニコニコしていられるファンはよほど寛容なのか、基礎的読解力が欠落しているかのどちらかなんだろうな。 サマソニにも出演した彼らだけど、やはり問題が多々あったらしい。 ヤンキー風の人たちが「FUCK ORANGE RANGE」とプリントされたTシャツを着て歩き回っていたり、「13時、ミカン狩り決行」と書かれたプラカードを持つ人がいたり、レンジファンがTHE ROOSTERのライブから前列に陣取ったあげく、ボーカリストがキレ気味だったとか。 サマソニの掲示板は荒らしを恐れて、書き込みを制限していたみたいだしな。 そういう対応をしなかったエゾロックの掲示板はレンジで荒れ放題だったらしい。 思えば新歓期も困ったもんだった。 俺 「バンドサークル興味ないですか?」 一年「バンドですか、音楽は好きなんですけど・・・・・・」 俺 「へー、どんなの聴くんですか?」 一年「いや、色々と・・・・・・・」 俺 「試しに言ってみてよ、うち色んなバンドやってんだよ」 一年「オレンジレンジとか・・・・・・」 俺 「・・・・・・あー、オレンジレンジねー。そうかー、ありがとー、興味あったら出店来てよ。じゃあ、さよならー」 というやりとりが5回ほどはあった気がする。 そういうやつに限って、パンクスっぽい格好してんのね。アホかと。 日常でだって 知人A「最近どんな音楽聴いてるの?」 知人B「オレンジレンジばっかりだよー。着メロも変えたんだよ」 知人C「へー、鳴らせてよ」 ♪(ラブパレード演奏中)♪ 知人B「マジいいよねー、レンジ」 知人A「ほんとほんと、私たちと歳かわんないのに凄いよねー」 知人C「あれ、なんで浜崎君黙ってるの?」 俺 「・・・・・・。」 という状況はありがちだ。 さて。 このサイトを見て欲しい。 ハレンチ☆パンチ・・・・・・。 もう、ここまでくると、どうにでもしてって感じだ。 たまごっちの偽物が大量精算されていた時代を思い出す。 しかし、パクリで大成したレンジを露骨にパクるというギミックはもしかしたら計算高いものなのかもしれないと思ってしまう。 それにしても、ハレンチ☆パンチへのレンジファンの批判が熱すぎる。 「レンジをパクるなんてありえない!!」 「オリジナルの曲もつくれないのか!」 「こんなのラップじゃない!!」 ・・・・・・お前ら全員まとめて、耳鼻科、精神科、脳外科、周回ツアーしてこいと。 ちなみに、そんなハレンチ☆パンチは9/9放送のポップジャムでオレンジレンジと競演するらしい。すげぇな。 ■
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by sargent_d
| 2005-09-02 00:48
ついに部屋を掃除した。
いや、とりあえずゴミを除去しただけだが。 45リットルのゴミ袋が5つ満タンになった。尋常でない。 なぜ、こんなクソ忙しいときに2時間かけてこれをやり遂げたか。 ワウペダルを探すためである。 夏ライブで、久しぶりにギターを弾くわけであるが、演奏にワウペダルが必要なのだ。 しかし、見つからない。 1年ほど前、部屋のどこかに埋没するワウペダルを偶然発見した記憶がある。 今日の今日まで見つからず、ようやく本格的なサルベージ作業を開始したわけだ。 色々なものが見つかった。 懐中電灯、握力グリップ、ボールペン5本、探していた書籍7冊、CD約30枚、爪切り、ハサミ、レンチ、ホチキス、100円ライター2個etc... しかし、しかしだ。 肝心のワウペダルだけは見つからない。 これは我が家に存在しないのではないか? なんだか、サークルの誰かに貸した記憶が無いでもないのだ。 もしかしたら貸したままで、俺がすっかり忘却しているということもあり得る。 頼む。もしも、そうであるなら返却してくれ。 ■
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by sargent_d
| 2005-09-01 00:09
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